<世界が今、子供近視パンデミックとなりつつある>

160355_s

突然ですが、いま子供の近視が過去最高って知ってますか?

例えば日本では、過去30年で近視の小学生の割合は3増です。1文部科学省『学校保健統計調査』(2016年度)によると、小学生全体のうち視力が0.3未満の小学生の割合が30年前の調査に比べて3倍増という、ちょっと驚きのデータが出ています。)

なんと小学生3人に1人は近視です。

アジアや欧米諸国も軒並み同じように、近視のお子さんが増えています。

そして、もしかすると今回のコロナウィルス問題で、さらにお子さんの近視リスクが高くなっているかもしれないのです。

そこで今回は「子供近視からお子さんを守る方法」をお伝えします。

<なんで?>
1890607_s (1)

そもそもなぜ、こんなに子供の近視が流行しているのでしょうか??

対策のために、まず原因をおさらいです。

近視になる理由は、ずばり以下の2つ。

・近用作業(近いものを見続けて作業すること)

参照元は「引用文献1」

・屋内で過ごす時間の長さ

参照元は「引用文献2」

近用作業というのは、教科書を見たり、ノートを書いたりなどの手元での作業のことです。これを長時間続けることで、視力が落ちてしまうリスクがあります。

やはり現代特有の近用作業としては、スマホやPC、タブレットの視聴ですよね。

車での移動とかレストランなどで、「子供が騒いでしまって、ついついyou tubeを見せて落ち着かせてしまう」。そんなことありませんか?

子育ての過程では仕方のないことですが、こと近視という意味では、こういった生活が長く続くことが現代のお子さんの近視流行のきっかけになっています。

そしてもうひとつ、スマホやPCなどの視聴が長くなることで、重大な問題があります。

それは、「外に出て活動する時間が短くなる」ということです。

実はこれが、子供の近視のとても大きな原因なのです。

なぜならば、太陽光を浴びることで目は健全に育つからです。

逆に太陽光を浴びずに、近用作業を室内で続けていると近視が進行します。

ネット環境が楽しすぎて、デジタルデバイスを見続けてしまい、屋外で活動する時間(=太陽光を浴びる時間)がどんどん減っている。これが現代の子供近視パンデミックとも言える状況の、一番の原因ではないかと言われています。

そう考えると今回のコロナウィルス問題による外出自粛や、休校による自宅学習なども、お子さんの近視を加速させているのではと心配になります。参照元は「引用文献3」

ちなみに、太陽光を浴びるという話ですが、屋外で1日に2時間以上、活動するのが良いと言われています。参照元は「引用文献4


眼科医が処方する眼鏡店「ベストメガネコンタクト」は、お子さんの眼の相談もお受けできます。

http://www.bm1.jp/

1879544_m

改めて言いますが、現代の“子供の近視パンデミック”の原因は、屋外での活動時間の短さだったんです。

ネット環境が整って、家の中でも楽しいことがいっぱいなので、外で太陽光を浴びない。しかもデバイスは手元で見る(近用作業する)ものなので、余計に近視が進んでいる、というのが一番の問題です。

だからこそ自粛生活が明けたこの時期からは、ぜひとも保護者の方には、お子さんを外にたくさん連れて行っていただきたいです。

<子供とお昼ご飯作り⇒外にお出かけ>

例えばですが、お休みの日にはお昼ご飯を家でお子さんと一緒に作り、そのあと公園などの屋外にお出かけして食べる、というのはいかがでしょうか?

 

その間は、テレビもスマホも無し。代わりにお昼ご飯とおやつのクッキーを親子で作る。晴れていたら、公園でピクニックのようにそれを食べる。

私の友人にはそんな風にしてお子さんの眼を気遣うママさんがいます。

<対策リスト>

ここまで“子供近視のパンデミック”とも言える状況を見てきました。

最後に、お子さんの眼を近視から守るために、保護者の方にお勧めの対策をまとめてご紹介します。

Q:「うちの子が近視なのかどうか。どこを見れば分かりますか?」

A:ひとつのシグナルとして、例えばテレビの視聴距離を注意してみてください。テレビ画面を今までよりも近づいて見ている場合には、近視の可能性があります。

Q:近用作業で近視にならないために、目と手元の距離はどのくらいが良いですか?
またどのくらいの時間で休憩するべき?
 

A:目と手元の距離ですが、40以上離してもらうのが良いと思います。

長時間利用を避けるために、できれば1時間に一度は10分程度の休憩をしてもらい、ちょっと遠くを見たりすると良いと思います。

2772767_s
Q:子供の近視を疑ったら、どうすれば良いですか? 

A:近視によって眼鏡を作った方が良いのは、視力0.7前後からです。その程度まで近視が進行したら、学校での授業がよく見えるためにも眼鏡を検討してみてください。

その際に何より大事なことは眼科専門医院の診察を受けてもらうことです。というのは、お子さんの近視の矯正(眼鏡・コンタクトレンズ作り)には、大人以上に慎重で繊細な診断が必要だからです。いま実は子供の近視が流行していることで気軽に眼鏡を作り、その結果お子さんの“過矯正”という問題も増えてしまっているのです。

どういうことでしょうか。

子供の眼の場合には、その時の体の状態によって目のピントを合わせる機能の変動が大きいのです。つまり、視力検査前に本を見たりして近用作業をしていると、その影響で検査時も、普段以上に遠くのものが見えにくい、つまり普通以上に近視(視力が悪い)という結果が出てしまうことがあります。

この子供の特有のメカニズムを知らずに眼鏡を作ってしまうと、本当の視力以上に近視が進んでいると思って、必要以上に強い度数のレンズを選んでしまうのです。これが矯正が強すぎ=過矯正というものです。

過矯正の眼鏡やコンタクトをして過ごすと、その度数に慣れてしまい、結果として近視や眼精疲労が進行してしまうという皮肉な結果になります。

良く見えるようにと、眼鏡やコンタクトを作ったのに、それによってさらに近視が進んでしまうというのは本末転倒ですよね。

眼科医院ではこれを防ぐために、眼鏡処方前に点眼薬や雲霧を用いて正確な屈折検査を行います。まずはお子さんの眼の状態を眼科医で診察してもらってください。お子さんのためにもしっかりと専門の眼科医さんに相談してください。

ちなみに、レーシックなど視力矯正の手術は18歳以上でないと受けられないことが、ガイドラインで決まっています。

Q:子供の食事やサプリで近視に効くものはありますか?

A:これは、クロセチンという栄養素が効きます。クチナシやサフランという果実に多く含まれているものです。サフランライスなどが有名ですね。料理に鮮やかな色彩を添える食材として使われるクチナシやサフランですが、その中に含まれるクロセチンが近視にはとても効果があると言われています。※参照元は「引用文献4」
このクロセチンをたくさん摂取できる、お子さんの眼の健康用のサプリもあります。ロート製薬の「ロートクリアビジョンジュニア」というサプリメントです。おやつ感覚で食べられますので、おススメです。

今回は、コロナウィルス問題で一層心配される「子供の近視の流行」について、お話しました。

次回は、先ほどお話したクロセチンを楽しく摂取してもらえる“お子さんの眼に効くお料理”についても、お伝えします。お楽しみに。

コロナ明けの眼を支えたい――眼科医院が処方箋を出す眼鏡店ベストメガネコンタクトは、その思いで皆様の眼のご相談に乗ります!お気軽に。

http://www.bm1.jp/

Writer:Tatsyua Murashige

監修医:小橋英長医師(医学博士/慶應義塾大学眼科学教室 特任講師) 

引用文献:

1)    Wen L, Cao Y, Cheng Q, et al. Objectively measured near work, outdoor exposure and myopia in children [published online ahead of print, 2020 Feb 19]. Br J Ophthalmol. 2020;bjophthalmol-2019-315258. doi:10.1136/bjophthalmol-2019-315258

2)    Xiong S, Sankaridurg P, Naduvilath T, et al. Time spent in outdoor activities in relation to myopia prevention and control: a meta-analysis and systematic review. Acta Ophthalmol. 2017;95(6):551566. doi:10.1111/aos.13403

3)    Pellegrini M, Bernabei F, Scorcia V, Giannaccare G. May home confinement during the COVID-19 outbreak worsen the global burden of myopia? [published online ahead of print, 2020 May 4]. Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol. 2020;12. doi:10.1007/s00417-020-04728-2

4)    Jones LA, Sinnott LT, Mutti DO, Mitchell GL, Moeschberger ML, Zadnik K. Parental history of myopia, sports and outdoor activities, and future myopia. Invest Ophthalmol Vis Sci. 2007;48(8):35243532. doi:10.1167/iovs.06-1118

5)    Mori K, Kurihara T, Jiang X, et al. Estimation of the Minimum Effective Dose of Dietary Supplement Crocetin for Prevention of Myopia Progression in Mice. Nutrients. 2020;12(1):180. Published 2020 Jan 9. doi:10.3390/nu12010180